名詞の単数・複数・不可算
英語では、「りんご」という名詞でも単数か複数かを分けて使います。
不可算名詞と言って、「お水=water」など数えられない名詞もあります。
このページで、名詞に関する数の概念を覚えましょう。
数えられる名詞の基本ルール単数形1つ。名詞の前にa又はanがつく
複数形2つ以上。最後にs又はesがつく
名詞の種類 複数形 例 通常の名詞 sをつける apple → apples 語尾がs, x,ch, sh esをつける box → boxes 子音字+y yをiに変えてesをつける story → stories 不規則に変化する名詞上のルール以外の独特な形
例)man → menchild → childrenfoot → feettooth → teeth
数えられない名詞具体的な形がなく数えられないもの名詞の形は変化せず、a又はanなど数を表す冠詞もつけない
例)musicpeoplerain
液体や数えられないほど細かいものや分量の名詞容器の数などを名詞の前に付け、名詞にsはつかない
例)
○ a glass of water
× a water○ two glasses of water
× two waters○ a cup of rice
× a rice○ two pieces of cake
× two cakes○ two pieces of paper
× two papers
名詞を複数形にする場合、「数えられる=可算名詞」「数えられない=不可算名詞」かをわけることはとても大切です。
単語によっては可算名詞でもあるし不可算名詞でもあるものもあります。
例えばチキン。chicken
We had chicken in the backyard. お庭にテーブルをだしBBQをしたイメージ
We had a chicken in the backyard. お庭で以前ニワトリを飼っていたイメージ
We ate chicken in the backyard. お庭にテーブルをだしBBQをしたイメージ
We ate a chicken in the backyard. お庭でニワトリ一羽を絞め殺して食べたイメージ
数の感覚を少し間違えるだけで、残酷な人食い人種に誤解をされてしまうかも知れません。
英語圏では、カットしてあるお肉は不可算名詞です。ステーキを2枚食べたのなら two pieces of steak となり、カットしてあるお肉にsは付きません。
もうひとつ例をみてみましょう。
○ an apple (りんご丸1個)
○ two apples (りんご丸2個)
○ a half of an apple (りんご丸1個の半分)
○ a slice of apple (スライスされたりんごのうち、1切れ)
○ two slices of apple (スライスされたりんごのうち、2切れ)
上のりんごについての記述は、どれも正解です。りんご半分の時だけ、an appleになっていますが、a half(半分=半個)は、必ず1個のリンゴを割ったうちのひとつだからです。
スライスの場合は1個からでも2個からでもスライスできます。元のりんごの数を特定する必要がなく、重要なのは「スライスが何枚か」のためappleにanなど数の指定がされません。
どのような状態の物を指すのかで、数の表現の仕方が変化しますね。英語は日本語よりも、より厳密に数の概念があることがわかると思います。
この数の概念や、その言葉が何を指しているのか(鶏肉なのか、一羽の鶏か)を想像することは、とても大切です。
逆に英語で数の概念を想像する力が付くと、丸暗記をしなくても、考えるだけで答えが見えてくるようになります。文法に入る前に、もう一度数の概念を復習しましょう。